千葉のアレックス・ミラー新監督(58)が、10日の京都戦(フクアリ)から“指揮”を執る。千葉は8日、プレミアリーグ・リバプールのミラー・ヘッドコーチの監督就任と、中京大・沢入重雄監督(45)のヘッドコーチ就任を発表した。ミラー監督は10日に来日し、年俸50万ポンド(約1億500万円)で契約を結び、スタンドで京都戦を観戦。ビザの問題で17日の大分戦まではベンチに入れないが、同監督の意向をくんだ沢入コーチに指揮をさせる。

 千葉が「ミラー体制」で京都戦に臨む。10日に来日するが、登録とビザが間に合わず、実際に指揮を執るのは中断明けからになる。千葉は当初、越後コーチを監督に昇格させ、指揮を執らせる予定だったが、ミラー氏の強い要望で、深く信頼されている沢入氏をヘッドコーチとして招き、指揮を執らせる。昼田GMは「このままずるずるというわけにはいかないので、キッパリ変えた」と説明した。

 沢入コーチはこの日の練習から指導を開始した。ミニゲームではプレーを止めて説明する場面もあった。ミラー新監督とは、1年前に知人に紹介されてからの付き合い。最近は電話とメールで連絡を取っており「今までの情報と、今日実際に指導した内容は報告します。監督が来日したときに、よりスムーズに指揮が執れるようにしていきたい」と話した。

 京都戦は、リバプール同様、4バックで戦う。ミラー監督が、試合当日に来日するため、試合前にどれだけ打ち合わせができるかは未知数だが、沢入コーチは「自信を持って好きにやってみろとも言われている。試合前にコミュニケーションが取れれば」と、御前試合を白星で飾る覚悟だ。【盧載鎮】