18歳ルーキーが札幌の歴史を塗り替える。コンサドーレ札幌は25日、ナビスコ杯千葉戦(函館)に臨む。17日の名古屋戦でプロ初ゴールを決めたFW宮沢裕樹(18)が、同杯で初先発する。過去札幌は同杯で27戦しているが、新人選手の得点はない。22日にU-19(19歳以下)日本代表のサウジアラビア遠征メンバーにも選出され勢いに乗る男が、公式戦2試合連続弾で予選リーグ首位の座へ導く。
札幌の未来のエースが歴史に名を刻みこむ。千葉戦を前にした23日の戦術練習、主力組のFWダビの相棒を務めたのは宮沢だった。DF柴田や池内らに厳しいマークを受けても1歩も引かず、187センチの柴田に競り勝つなど、たくましさを見せた。「少しずつシュートが打てるようになってきました」。2戦連続ゴールへ、手応えを感じている。
17日の名古屋戦で、チームの高卒新人では8人目となる得点を挙げた。ただ96年のクラブ創設から、ナビスコ杯で得点を挙げた新人はいない。山瀬功(横浜)、今野(東京)といった現日本代表も無得点に終わっている。“初ゴール”へ向け「常に毎試合、ゴールを狙っていきたい。ナビスコ杯の得点王ですか?
タイトルではなく、勝つために点を取りたい」と意を強くした。
プロ3試合目でゴールを決めた道産子ルーキーに、周囲の注目は増している。テレビ、ラジオなどの取材申し込みは今週に入り急増し、すでに10件以上の取材をこなした。先発が確実な明日の試合でも結果を出し、あらためてその力を証明しにいく。
千葉戦後にはU-19日本代表として、サウジアラビア遠征に出発する。多忙な状況にも「チームではポジション争いがある。海外では体の大きい選手と対戦する。両方、勉強になります」と貪欲(どんよく)さをのぞかせた。三浦監督が「良いものを持っているし、どんどん良くなっている。パスセンスもある」と素質を高く評価する宮沢が、勝ち点3を挙げる働きをきっちりすれば、予選リーグ首位という結果がついてくるはずだ。【上野耕太郎】




