<J2:山形3-0鳥栖>◇第18節◇8日◇NDスタ
小林サッカーが、完成の域に近づいた。山形はMF秋葉勝(24)の2得点などで鳥栖に3-0で完勝。今季初の4連勝で、第2節以来の3位に浮上した。開幕戦で0-1と敗れた相手に3カ月ぶりに雪辱。好調の攻撃陣は最近6試合で18得点を挙げ、守備陣も3試合ぶりの完封勝利を飾った。小林伸二監督(47)が目指すサッカーが、チームに浸透し始めた。
山形のボランチ2人が、快足ドリブルでゴール前に迫った。秋葉は後半11分、FW北村からのパスを受け、GKとの1対1に。ボールを浮かせ、この日2点目を決めた。途中出場のMF宮崎も魅せた。同19分、DF石川の左クロスに右足を合わせ、チーム3点目。得点を決めた2人が、笑顔で抱き合った。昨年4月以来の4連勝を演出し、試合後はサポーターと一緒に歌いながら踊った。
ボランチが得点したことに意味があった。小林監督はハーフタイムで、引き気味の守備陣に修正を加えた。「ボランチが、相手のボランチをマークする。最終ラインを上げて、全体的にコンパクトにさせた」。ボランチが相手の攻撃的MFをマークするのではなく、さらに敵陣に入ってプレスをかける。ボールを奪ったら攻撃に転じる。小林監督の理想とする攻撃サッカーが、後半に実現した。
相手のマークが緩くなったこともあり、秋葉と宮崎が何度もカウンター攻撃を仕掛けた。秋葉は「後半は相手のプレスがなくて、ガラガラだった。誰が点を取るかは関係ない。勝てればいい」と力を込めた。
鳥栖の2トップは身長185センチに届き、FW藤田は昨季日本人得点王(24点)。山形は守備選手が連係して2人を抑え、小林監督の細かい指導が実った形だ。11日の次節は、3連勝中の福岡と対戦。15日には、今季2度目の仙台戦(NDスタ)を迎える。「連勝して仙台と戦いたい。ホームでは絶対に勝つ」と小林監督。前回逆転負けした屈辱を晴らすために、強さに磨きをかける。【柴田寛人】



