低迷脱出へ“ケーキ”づけだ。J2鳥栖イレブンが13日、岸野監督の50歳の誕生日に3連敗中の暗雲を笑って吹き飛ばした。湘南戦(15日・ベアスタ)に向けた練習後、GK浅井らが用意したケーキを監督の顔に塗りつけ、手荒く祝福。重苦しい雰囲気を吹き払う選手らの笑い声に、選手会長のMF石田も「これが(低迷脱出の)きっかけになれば」と前を向いた。

 昨年の開幕直後以来の3連敗に、岸野監督も「3つとも全部自滅。鳥栖の大事な部分を(やらずに)流してしまっている。風邪をひいている」と分析する。やらなければならないことができずに、やってはいけないミスをする。そんな悪循環を物語るように、練習中に大きな声をかける選手は石田ら数人だけだった。

 「自信を失っている。だから声がでない。ナイスプレーとか、もっとこうしようとか声を出し合うことが大事」。石田は前日12日のミーティングでもチームメートに説いた。この日、臀部(でんぶ)の痛みでMF高橋主将が全体練習を回避するアクシデントにも見舞われたが、プレゼントのネクタイを手にした岸野監督は「(鳥栖の)病気は自分(選手本人)が治そうとしないと治らない。(監督が)一番欲しいものは、選手も絶対に分かっている」と、低迷に別れを告げる勝利のプレゼントを待ち望んだ。