<J1:磐田2-1名古屋>◇第17節◇17日◇ヤマハ

 磐田がボランチ2人の奮闘で、鮮やかな逆転劇を飾った。0-1で迎えた後半2分、MF上田康太(22)の左CKからDF茶野隆行(31)が同点ヘッド。その2分後にも上田のパスからMF成岡翔(24)が豪快ミドルを決めた。名古屋を2-1で下し、今季2度目の2連勝で12位に浮上した。

 蒸し暑さの残るヤマハスタジアムで、2カ月半ぶりに歓喜の声がこだました。今季2度目の逆転勝ちで、4月29日京都戦以来2度目の2連勝。歓喜の輪をもたらしたのは、上田と成岡のボランチ2人だった。

 前半4分にいきなり連係ミスから失点し、嫌なムードが立ち込めた。だが、慌てなかった。後半2分の左CK。上田の左足から放たれたボールは、DF茶野の頭へピタリ合わさった。勢いを得ると、その2分後には上田が相手DFを引きつけ、中央へ横パス。走り込んだ成岡の豪快なミドル弾が、名古屋GK楢崎の手をすり抜けた。今季、何度も苦汁をなめた「後半開始」で逆転。今季初ゴールの成岡は「前半に足を痛めてテーピングをきつく巻き、固定されていたのが良いシュートになった。まぐれです」と照れながら笑った。

 上田と成岡。ともに危機感をバネにした。今季10アシスト目を決めた上田は五輪代表から漏れた。さらにボランチには新外国人ロドリゴが加入。だからこそ、この試合の意義を分かっていた。「同じボランチ。出られるかにかかわってくる。試合で良いプレーをするしかない」と上田。成岡も「結果が欲しい」と譲れない意地があった。競争意識が生み出した、勝利への欲。磐田が、上昇気流をつかんだ。【今村健人】