名古屋MF藤田俊哉(36)が“同門”のプロ野球中日山本昌投手(42)の通算200勝達成の偉業から力を得た。4年ぶり4強入りのかかる6日のナビスコ杯準々決勝第2戦千葉戦(瑞穂陸)を前に、5日は愛知・豊田市内で最終調整。藤田は「マサさんすごいね」と話した。

 2人は鳥取市内のトレーニングジム仲間で、長く交流を続けている。前夜はテレビ中継で応援。大事な達成の直前に放送が途切れると、すぐ専門チャンネルに切り替え“先輩”の姿に歓喜。祝福メールも送信したという。

 自身も昨季、Jリーグ史上初の400試合出場&MF登録選手初のJ1通算100得点という偉業を達成。山本昌に負けじと力を示している。今季は出番に恵まれていないが、タイトルへとつながる大事な千葉戦は、公式戦3試合ぶりにベンチ入り。途中出場となりそうだが、磐田在籍時の98年にナビスコ杯を制覇した経験も生かしチームを支える。

 第1戦を1-0で制し、優位な状況で第2戦を迎えるが「まだ何も成し遂げた訳じゃない」と気を引き締める。歴史に名を刻んだ山本昌に刺激を受け、名古屋にナビスコ杯初制覇という歴史的な結果をもたらすため、背番号10は力を出し切る。【八反誠】