オフトジュビロが、勝ちに行く!

 16位の磐田は20日、降格圏内からの脱出を懸けて、勝ち点1差で15位の横浜(エコパ、午後3時半)と対戦する。前日の19日、ハンス・オフト監督(61)は、試合前日では異例のフルコートでの紅白戦を実施。直前まで、同監督の考える戦い方を選手に植え付けた。磐田に監督復帰後、初めて迎えるホーム戦。8戦ぶりの勝利を求めて、大一番に挑む。

 オフト監督は自ら、主力組に赤色のビブスを手渡した。四つ角には、試合形式の練習時だけ立てられるコーナーフラッグが、はためいていた。試合前日に異例とも言える、11対11によるフルコートでの紅白戦。「珍しい?

 たった15分。普通の練習ですよ。走って、シュートを打つだけ」とおどけながらも「選手にイメージを持たせるためにやらせました」と説明した。

 10日に来日して、まだ10日。短期間で課題を直すため1日以外、すべて練習を試合形式にした。今までリラックスしたミニゲームだった試合前日でも、方針は変わらなかった。この日は、FWカレンを最初から主力組のトップ下に起用。前田、ジウシーニョと連係を深めさせた。「誰がプレーするかではない。どういうプレーをするかが大切」。同監督が考えるサッカーの徹底に、時間を費やした。

 15位横浜との大一番。オフト監督は「勝てるサッカーをする」と言い切った。試合時間に合わせた1回90分の練習では、1対1だけを繰り返すなど、1つのメニューを続けた。練習後は倒れる選手も出たが「ハードだったかもしれないが、1対1での力不足を感じたから必要だった」。FW中山は「きつくても最後までやりきれるかが、これから生き残るかの勝負につながる」と意図を理解した。

 過去初戦は全敗だったオフト監督も、2戦目の勝率は5割。94~96年の第1次政権時代の横浜戦(リーグ)も、5勝5敗の五分だ。神頼みもジンクスもない。後は勝利への気力だけ。オフト監督が本格的に指導したこの1週間。真価が問われる一戦が幕を開ける。【今村健人】