新司令塔のMF松浦拓弥(19)が、J1通算950得点目のメモリアルゴールを導き出す。磐田は25日、名古屋(豊田ス、午後3時)と対戦。前節G大阪戦の松浦のJ公式戦初ゴールで、磐田がリーグ戦503試合で積み上げた得点は「949」になった。降格圏内の16位に再び落ちて臨む一戦。7月17日の名古屋戦でリーグデビューを飾った松浦が、記念すべき相手に今度は記念ゴールを呼び込み、降格圏脱出に導く。

 残り1に迫った950得点。前節G大阪戦で初ゴールを挙げ、2試合連続弾で-と色気が出てもおかしくない。だが松浦は普段通りの、ひょうひょうとした笑顔で受け流した。「(決めて)名前を残せたらうれしいけど、前田さんかジウシーニョが決めてくれるでしょう。僕はアシストでいい。陰の立役者になりますよ」。新司令塔は「勝ち点3」だけにこだわった。

 7月17日の名古屋戦でJデビューを果たした。あれから3カ月。当時は、よもや先発の座をつかんでいる姿など想像できなかった。練習前に15分間、必ずストレッチを欠かさず、ケガも疲労も蓄積しない。「あまり走っていないからですかね」とおどけたが、G大阪戦の数少ないチャンスはすべて松浦経由だった。FW前田の「松は頭を使ってプレーしているからやりやすい」という言葉が、19歳の急成長を表していた。

 豊田スタジアムでは過去3勝2分けと、1度も負けがない。もっとも今度は、勝たないといけない一戦。松浦は前節の豪快ボレーによる初ゴールを「今までチャンスがいっぱいあって外したから、それがああいう形で出た。ためたかいがあった」と笑った。そのたまったエネルギーが、次に向かうのは名古屋。若武者の持つ「運」は、まだまだ磐田に必要になる。【今村健人】