天皇杯5回戦鹿島戦(15日、カシマ)を控える清水が、「FW不足」の危機に立たされた。原一樹と矢島卓郎が11日、全体練習を回避。西沢明訓と戸田光洋は先週から別メニュー調整を続けており、鹿島戦での復帰は厳しい状況だ。岡崎慎司は、日本代表合宿で不在、キム・ドンソプもU-19韓国代表でアジア選手権に参加してる。天皇杯前年度覇者との対戦を前に、苦しいチーム状況となった。

 FWがいない。天皇杯鹿島戦を4日後に控えた11日の練習で、原と矢島がイレブンとは離れて別メニュー調整を強いられた。原は「(5日の天皇杯)千葉戦ぐらいから痛みだした。ダービー(8日の磐田戦)は痛み止めを飲んで試合に出た」と、右足首痛であることを明かした。矢島は、左もも裏痛と、右アキレスけん痛。2人の起用法について、長谷川監督は「明日の状況を見て考える。無理は、させたくない」と慎重に話した。

 得点源の中心にいる岡崎が、日本代表合宿で不在。キムもU-19アジア選手権でチームを空けている。西沢と戸田は先週から引き続き別メニュー調整を続けており、次戦の出場は難しい。ナビスコ杯決勝大分戦では、0-2の完封負けを喫した。その後の天皇杯千葉戦は、何度も決定機をつくるものの、岡崎の後半ロスタイム弾で何とか勝利した。続くダービーでは、0-1の完封負け。ここ3試合は、得点力不足の課題が浮き彫りとなった。このチーム状況でのFW不足は、天皇杯制覇を目指す清水にとって、致命傷になりかねない状況だ。

 ナビスコ杯決勝からダービーまでの3試合を8日間でこなした日程が、選手のコンディション管理を難しくしたのは事実。長谷川監督は「もっと苦しい時期は今シーズンあった。中盤の選手はたくさんいるから」と強気な姿勢を見せた。ダービーでは、MF枝村をFWで起用するなど、戦術のバリエーションはある。

 前年度の覇者鹿島との対戦を前に、危機に立たされた清水。ここを乗り越えることができなければ「タイトル奪取」は夢と散る。【為田聡史】