<J1:名古屋3-1札幌>◇第33節◇11月30日◇瑞穂陸
コンサドーレ札幌が、来季監督就任が決定的な石崎信弘氏(50=現柏監督)に、複数年契約を提示することが11月30日、分かった。DF西沢淳二(34)らベテラン勢を大量解雇、来季チームは一気に若返ることが確実。若手育成に定評がある石崎氏に、中期的プランでチーム強化を委ねる方針だ。この日、チームはアウェーで名古屋に1-3と完敗したが、必死に奮闘する若手の姿に来季への可能性も見えた。
札幌は来季監督就任が決定的な石崎氏に、中期的なプランでチーム強化を託す。三上大勝強化部長はこの日、新監督の契約年数について「複数年?
そうなる。5段階計画から考えても、期間は必要」と明かした。シーズン終了後に本格的にスタートする契約交渉で、複数年契約を提示。J1昇格、降格を3度繰り返した歴史に終止符を打つため、J1で定着できるチームを目指す。
この日の名古屋戦に先発したチーム最年長のDF西沢や31歳のDF池内ら、ベテラン勢は大量に解雇した。チームの柱となる外国人は4人補強することが確実だが、若手中心となる日本人選手の育成を石崎氏に委ねる。過去に監督を務めた川崎FではFW我那覇、柏ではFW李、菅沼らをブレークさせた。札幌でも外国人選手と競わせることで、将来的にチームの骨格となる若手を育てることになりそうだ。
素材となる幾人かは、この日の名古屋戦でも可能性を感じさせるプレーを見せた。1点を追う後半43分には中盤の西、岡本がつなげたパスがゴール前のFWダビに届くなど、好機を演出。2試合連続先発のMF上里は、チーム最多のシュート3本を放った。右サイドから精度の高いクロスを放り込んだMF藤田は「もうちょっとドリブルでしかけられれば。もっと前の方でプレーし、クロスを上げていかないといけない」と反省し、貪欲(どんよく)だった。
チーム編成ががらりと変わる来季へ、自覚も育ちつつある。岡本は「(解雇の選手は)今までお世話になった人ばかり。(今季最終戦の)鹿島戦は来季につながる試合をしたい」と言った。名古屋に完敗したチームは、17試合連続未勝利。07年横浜FCなどと並ぶ、J1最少タイ勝利数の4勝ではシーズンを終われない。来季も残る若い選手たちは、ホームで待つサポーターに意地を見せることが、次へのスタートだと思っている。【長島一浩】




