<J2:鳥栖4-1仙台>◇第44節◇11月30日◇ベアスタ

 仙台が鳥栖に1-4と大敗し、入れ替え戦出場枠の3位確定に失敗した。勝てば3位が決まる一戦で先制されるなど、前半だけで3失点。0-2の前半26分、FW中島裕希(24)のゴールで一矢報いるのがやっとだった。手倉森誠監督(41)は「山形が自力で昇格を決めたのはチームの実力」と宿敵をほめる一方、落胆の表情。ホームに草津を迎え撃つ6日の最終戦に運命を託す。

 今季、何度も繰り返してきた言葉を、ついに最後まで主将が口にしなければならなかった。「もう負けも引き分けもいらない」。昇格を信じ、駆けつけた約500人のサポーターの絶叫を、唇をかみしめながらMF梁は聞いた。「本当に勝つしかない。ホームで勝ち点3。それしかない」。必死に切り替えようと、梁は選手の思いを代弁した。

 今季17勝に対し16分け8敗。勝ちきれない戦いぶりを脳裏に浮かべながら、指揮官は戦況を見つめたはずだ。前半7分でMF永井が負傷交代。守備が落ち着かないうちの10分、16分と立て続けに失点。中島のゴールで反撃ムードが出始めたところで、43分に3失点目を食らった。前半で勝負はついた。「悪夢のような結果です。しっかり(勝って)自力で昇格したのは本当に山形の力」と脱帽するしかなかった。

 まさかの今季最多4失点にもDF菅井は「勝つために攻めに行ったからしょうがない」と気丈に話した。「ゴールしても負けたら意味ない」と言う中島は、早くも最終戦に照準を切り替えた。入れ替え戦切符争奪戦は、泣いても笑っても最終戦に持ち越された。「勝って決める」と言うイレブンの言葉を、今季何度も裏切られ続けたサポーターは最後まで信じている。【山崎安昭】