<全日本大学サッカー選手権:中大3-0浜松大>◇21日◇1回戦◇平塚競技場ほか

 4度目の全国挑戦となった浜松大(東海第2代表)は、中大(関東第4)に0-3で敗れて初の8強入りはならなかった。前半5分に強風を利用された失点で浮足立つと、同14分にも失点。後半はパスを回すもシュートまで持ち込めず、ロスタイムにダメ押し弾を食らった。それでも、就任1年目の長沢和明監督(50)の下で、4年ぶりの全国出場を果たした。この経験を、来年に生かしていく。

 強風に屈した。風上に立った前半5分、浜松大DFライン裏に出されたパスが、風に押し戻されて相手の足元へ通った。放たれたループは一見、強すぎるように見えたが、これも強風に戻されてゴールに吸い込まれた。風をうまく使われ、早々と失点。来季J2甲府に行くDF東間勇気(4年)は「いきなりやられて浮足だった」と動揺し、その9分後に2点目も奪われた。リズムを一気に失った。

 学生チームの指導者として自身初の全国勝利を目指していた長沢監督は「強風の中、どう勝利に結びつけるかが課題だったが、中大の方がしたたかだった」と経験不足を認めた。東海リーグで無得点は1試合だけだった攻撃陣も、シュートはたった4本。来季J2に昇格する富山への入団が内定したエースFW桜井正人(4年)は「みんなガチガチだった」と、初めての全国の舞台にのまれていた。

 7年連続32度出場の中大との経験の差を突かれ、同大初の8強入りは消えた。それでも、4年ぶりの全国切符は確かな1歩で「結果は出なかったが、年間を通して成長はできた」と長沢監督。DF加藤大三朗主将(4年)は「自分たちよりも上に行ける。頑張ってほしい」と、希望を後輩らに託した。【今村健人】