神戸へ電撃移籍が決まった元日本代表DF宮本恒靖(31)が、古巣へ宣戦布告した。16日、都内で入団会見を行い、15年間在籍した古巣G大阪に対して必勝を誓うなど、早くも戦闘モードに入った。今季のJリーグでは4月26日に本拠ホムスタでG大阪と初激突することが有力だ。

 挑戦状をたたきつけられたG大阪だが、宮本に対する高い評価は変わらない。神戸への移籍決定を受けてクラブ幹部はこの日、「今回はこういう形になったが、我々はその先(現役引退後)のことも考えていかなければいけない」と発言。将来の監督候補として、クラブにとって依然、貴重な人材であることを強調した。

 昨秋に宮本側からG大阪復帰について打診は受けていた。センターバックは日本代表DF高木、元韓国代表DF朴東赫を獲得する方針が既に固まっており、構想には入らなかった。だが、ピッチ内外でG大阪の躍進に貢献してきた宮本の実績が色あせることはない。神戸との複数年契約を満了すれば、宮本も30代半ば。現役引退が近づいてくれば再び「G大阪の顔」として、ラブコールを送る可能性は十分ある。【北村泰彦】