<ナビスコ杯:大宮1-0磐田>◇20日◇予選リーグA組◇NACK

 磐田は敵地で大宮に0-1で敗れ、同杯3戦白星なしとなった。リーグ前節川崎F戦から、先発4人を入れ替え、フレッシュな選手を起用したが、公式戦2戦連続無得点に終わり、勝ち点を奪えなかった。

 ゴール前での不用意なファウルで喫した失点が、最後まで響いた。前半21分、この日主将マークを巻いたDF那須が、ペナルティーエリア内で相手のユニホームを引っ張った。ファウルを取られPKを献上。きっちり決められ、そのゴールが決勝点となって敗れた。那須は「少し引っ張ムに名古ってしまった。あれはいらなかった。今日は反省です」と悔やんだ。

 リーグ前節川崎F戦(16日)から先発4人を入れ替えた。この日帯同しなかったMF西と上田に代わり、MF太田とロドリゴがスタートに名を連ね「公式戦で使いたい」という柳下監督の意向で、GK八田とDF大井が今季初先発。ゴールデンウイーク中の5連戦の疲労が残る選手よりも、フレッシュな顔ぶれで臨んだ。

 前半はロングボールを多用し、単調な攻めで決定機をつくれず、ハーフタイムには指揮官から「サイドの攻撃を意識しよう」との指示が出た。後半24分には、FW前田とのコンビで右サイドを崩した太田が、ドリブルで仕掛けるも同点弾を奪えなかった。

 これでナビスコ杯2分け1敗で3戦白星なし。中3日で強豪名古屋戦(24日)を迎える。指揮官は「0-1で負けたが、悲観せず次のJリーグにつなげたい」と気合を入れ直し、万全の状態でホー屋を迎え撃つ。【栗田成芳】