Jリーグが大分に対し、九石ドーム(大分市)の荒れた芝生の改善命令を出していたことが5月31日、分かった。大分の溝畑宏社長によると、改善命令を受けるのは02年以来2度目。芝が容易にめくれるなどピッチ状態が悪く、けがに結びつく危険性があるとして、29日に文書通達されたという。大分は芝環境の指定管理業者らと今後の対応措置を検討している。

 今季の九石ドームでは、昨秋の大分国体後に張り替えた芝が根付かないまま開幕したため、選手が足をとられるケースが何度もあった。他クラブから「選手をプレーさせたくない」などの声も出ていた。

 芝の状態が改善されない場合、大分のホーム試合で会場が変更される可能性もある。溝畑社長は「県外開催は避けたいが」と困惑。リーグ10連敗中のチームには弱り目にたたり目となった。