J1山形MF広瀬智靖(19)が、13日のナビスコ杯神戸戦で、両親への恩返し弾を狙う。A契約を結べる出場時間450分まで残り70分で、次戦にも到達。「(C契約から)契約が変わるのは区切りだと思う。達成したら自分の名前の入ったユニホームを両親に贈りたい」と笑った。

 埼玉・熊谷市の自宅から前橋育英に通った3年間。母明美さんは朝5時半に出発する広瀬より早く起きて食事を用意し、父久彦さんは毎試合、応援に駆けつけた。「プロ入りの支えになった」と広瀬は感謝する。チームの“おやじ”小林監督に「ナビスコ杯で一番伸びた」と褒められた広瀬は「こぼれ球を狙う」とキッパリ。両親への感謝と自らのA契約を祝うゴールで自信をさらに深めて、20日再開のリーグ戦に備える。