J1昇格の先に、夢の続きがある-。J2仙台MF梁勇基(27)が18日、10年W杯南アフリカ大会への出場を誓った。この日未明、北朝鮮がアジア最終予選でB組2位となり、66年のイングランド大会以来、44年ぶり2度目の出場権獲得が決定。梁に出場の可能性が生まれた。本大会のメンバー入りには、来季J1でプレーすることが絶対条件。ベガルタの主将としてチームを押し上げ、個人の夢を南アでかなえる。
この日朝、すっきり目覚めたはずの梁が夢を見た。
梁
最終予選のピッチでは戦えなかったけど、結果を知った時は夢みたいな感じがした。モチベーションが高まりますわ。自分の本大会出場のチャンスはゼロじゃない。技術は劣ってないと思うし、今後はW杯出場が現実の目標になる。
44年ぶり出場を決めた北朝鮮代表には、川崎FのFW鄭大世と元名古屋のMF安英学が在籍。梁は「(サウジアラビアから)帰ってきたら祝福の電話を入れますよ」と話した。
ベガルタ生え抜き初のW杯メンバーへ、最も近い存在だ。05年の東アジア大会で初選出され、マカオ戦でハットトリックするなど計4得点で準優勝に貢献。昨年2月にはW杯3次予選のヨルダン戦と東アジア選手権に招集され、今年1月は冬季合宿に呼ばれた。
W杯は夢だった。66年イングランド大会。V候補のイタリアを1-0で下すなど、当時アジア最高の8強に輝いた代表の姿を「生まれる前でピンと来ないけど、小学校の時とか何度も映像で見た」という。ストイコビッチが躍動した90年イタリア大会のビデオも擦り切れるほど見た。
夢舞台へ必要な切符は、仙台の目標でもあるJ1昇格だ。梁は「来年J2にいたら絶対に呼ばれない」。手倉森監督も「梁は仙台を(J1へ)けん引する男。選出の可能性は大きく膨らむはず」と太鼓判を押す。
主将の責務を果たした後は個人の夢を追う。代表の話題になると常に「(来年28歳で)年齢的に最後のチャンス」と繰り返した梁。J1昇格ロードの先に南アが待っている。【木下淳】



