川崎FがフランスリーグのレンヌMF稲本潤一(30)獲得に乗り出すことが18日、明らかになった。稲本は今夏フランクフルトからレンヌへ移籍したが、若手の台頭もあって出場機会が激減。この日、稲本の代理人のもとに川崎Fサイドから「興味がある」という連絡が入り、正式オファーを出す可能性が高まった。今夏にオファーを出した大宮も獲得に興味を残しており、争奪戦に発展しそうだ。

 今季無冠に終わった川崎Fは、来季の補強ポイントとしてボランチをあげていた。獲得に動いた大分DF森重にもボランチとしての起用を約束していた。日本代表でも存在感を見せる稲本なら、代表MF中村憲との連係も期待できる。

 レンヌとの契約は1年半残っており、獲得には多額の移籍金もかかる。クリスマス休暇が近く、早く交渉を進めないと年明けにずれ込む可能性もある。稲本はフランス国内や欧州内での移籍も視野に入れているが、レンヌのドレオシーGMはこの日「コンタクトがあるのは日本のクラブだけ。いいオファーがあれば考える」と話した。稲本のJ復帰が一気に加速する可能性も出てきた。