流通経大サッカー部がJリーグを目指す構想を持っていることが22日、分かった。J2の下部リーグにあたるJFLに参加中の同大は、今季から関東大学リーグに所属するチームとは別に流通経大FCで参戦。東京Vから柴田峡氏(44)を監督に招いて単独チームとして強化を進め、将来的なJ参画を狙うという。

 別チーム参加は、JFLのルール変更がきっかけ。これまでは大学のトップチームの選手が掛け持ちしていたが、今季から「二重登録」が禁止となった。「選手の公式戦出場機会確保とチーム力の底上げ」のために05年からJFLに参加していた流通経大だが、別チームが必要になった。

 別のチームでの活動となれば、同時に大学の枠を超えたチャレンジも可能となる。中野雄二総監督(47)は「最終的にはJリーグも考えている」と明かした。法人化、ホームとなる龍ケ崎市の協力、スタジアム建設などハードルは無数にあるが「やるからには、Jを目標にしたい。(J2昇格条件の)4位以内を毎年キープすれば、そういう機運も盛り上がるはず」と、中野総監督は期待した。

 当面は1、2年生中心だが、将来的には現在30人いる流通経大出身Jリーガーの受け皿にもなれる。大学チームのプロ化はとっぴな発想でもあるが、海外には「ウニベルシダード」「エストゥディアンテス」など大学を母体にしたプロクラブも多い。過去4年で3回関東を制した流通経大が新しい可能性に挑む。