ゴン効果でファンが150倍に!

 コンサドーレ札幌の熊本キャンプ2日目となった14日、練習場所の熊本県民総合運動公園陸上競技場がプチパニックに見舞われた。日曜ということもあり、午前100人、午後50人のファンが訪れた。練習後にはFW中山雅史(42)のサイン欲しさに、ロビーがファンであふれ返った。昨年は観客ゼロや1人の日も多かった同地でのキャンプだが、一転の大にぎわいとなった。

 宿舎へ戻ろうとするゴンの行く手が阻まれた。熊本県民総合運動公園陸上競技場のロビーが、ファンであふれ返った。午前練習後は100人、午後は50人、待ちかまえていたファンの目当ては、ほとんどが中山。姿を見かけた瞬間、色紙やカメラを持ったファンが列をなし、群がった。中山はその1人1人に丁寧に応対し、混乱を防ぎ切った。

 昨年は見られない光景だった。同じ地での練習だったが、ファンは数えるほど。平日など「0」という日も珍しくはなかった。この日は日曜だったということもあるが、北海道から来た人や、バレンタインデーに合わせチョコでつくった首輪を持参した女性もいたように、熱が上がっているのは確か。それも中山の加入がもたらした効果なのは明らかだった。

 周囲の盛り上がりに合わせるように、中山自身も確実に上向いている。10日にグアムから帰国後、札幌で痛めていた右内転筋付着部炎の検査を受けた。「炎症部分は治まっているという話をされた」と回復ぶりを口にした。この日の午前練習後は佐川チーフトレーナーとともに、じっくりと状態もチェック。午後の戦術練習では全力で走り回り、順調さを示した。

 開幕へ、自身のメドが立ってきた分、次なる段階も視野に入ってきた。「チームメートのスタイルを把握してそこに自分が合わせたり、自分のプレーを伝えて相手の反応をすり合わせていければいい。しっかりと確認することが必要」と連係面での強化に向けた。当面の目標は21日のプレシーズンマッチJ1神戸戦出場。“札幌デビュー戦”でどこまでできるか。今後への指針とすべき戦いへ向け、ゴンは着実に前へ進んでいる。【砂田秀人】