2連勝にも手綱はさらに引き締める。コンサドーレ札幌の石崎信弘監督(52)が、次節4月4日アウェー岐阜戦へ向け、さらなる組織力の上積みを目指す。ホーム岡山戦2-0勝利から一夜明けた29日、チームは札幌・宮の沢で軽めのメニューを消化した。2連勝中と結果は出ているが、石崎監督は「納得いかないけど」とし「自分たちの横着から来るピンチが多い。J1やJ2上位相手ならやられる」と、レベルアップの必要性を訴えた。

 岡山相手に今季ホーム初勝利は挙げたが、先制しながら押し込まれ、あわや同点にされる場面もあった。指揮官は「(GKの)高原が止めたから点数にはなってないが、カバーすべきところができていない」と指摘。90分間集中してプレーすることを要求した。

 2得点と結果を出したFW近藤に対しても、より高いレベルを求めた。「あれだけ大きい選手がゴール前に来れば迫力がある。DFもつられるし、もっと中に入って勝負してほしい」。岐阜を撃破すれば開幕5戦の勝ち点は10と、最低限のノルマは維持できる。結果だけを見ることなく、内容も追い求めていく。【砂田秀人】