<J1:東京3-1湘南>◇第14節◇25日◇平塚
東京が日本代表DF長友佑都(23)のセリエAチェゼーナ移籍後、初勝利を挙げた。アウェーで湘南を3-1で撃破した。チーム最年長のMF羽生直剛(30)が長友からの惜別メッセージに発奮。今季2点目のゴールを挙げるなど、勝利に貢献した。5月9日の山形戦以来、リーグ戦3試合ぶりの勝利で11位に浮上した。
「長友が抜けたから」とは言わせない。1-0で迎えた前半44分、羽生はゴール前でFW大黒が相手DFと競り合い、こぼれたボールを落ち着いて右足で決めた。この日はMF徳永も左ひざ滑膜炎で欠場。先制点は徳永の代わりにボランチにコンバートされたMF森重が決めた。羽生は「うちは個人を中心としたチームづくりはしていない。(長友)佑都と(徳永)悠平の力はあるが、だれが出ても同じパフォーマンスをする練習をしている」と振り返った。
長友からは惜別メッセージをもらった。長友は移籍前最後となった21日の練習後、クラブハウスロッカールームのホワイトボードに、選手たちへのメッセージを残した。黒のマーカーで書かれていた文字は「成長して帰ってくるので、みんな待っててくれ」。さらにチーム最年長のMF羽生には唯一名指しで、「羽生ちゃん、おれが帰ってくるまで現役でやっててくれ」と記されていた。
羽生は「ふだん羽生ちゃんなんて言わないのに。なんであいつに上から目線で言われなければいけないのか」と発奮。山形戦以来今季2ゴール目で勝利に貢献した。試合後は「いちいちリーグ戦に勝ったからって佑都に報告はしない。次に報告するときは優勝したときです」ときっぱりと連絡凍結を宣言した。
長友の移籍セレモニーが行われた前節神戸戦は、2-0から同点に追いつかれた。1試合遅れの惜別勝利をきっかけに、東京が巻き返しをはかる。【塩谷正人】



