<J1:大宮0-0磐田>◇第18節◇15日◇NACK
磐田が大宮とアウェーで対戦し、スコアレスドローに終わった。攻撃はチャンスを生かせず2戦連続の無得点。勝ち点1こそ獲得できたが、チームはリーグ再開後6戦白星なしで順位を伸ばせていない。試合後にはサポーターの怒号も飛んだ。苦しい状況が続くが、W杯日本代表GK川口能活(35)を中心に5試合ぶりに無失点で切り抜けた守備陣の奮闘は光明だった。
試合終了のホイッスルの瞬間、磐田のセンターバック2人がピッチに手をついて倒れ込んだ。90分間苦しい状況を守りきりながら、勝利を奪えなかった悔しさがにじみ出ていた。そのDF大井と古賀を鼓舞するようにほえるGK川口の復帰2戦目で無失点に抑えた。でも勝てなかった。手応えと悔しさが入り交じる内容と結果に、柳下監督も「現状を考えれば勝ち点3が欲しいところだけど、アウェーなので1でもよしとしようと思う」とどちらとも言えない言葉を発した。
「前半はジュビロで後半は大宮」という同監督の言葉通り、ペースをつかんだ前半にゴールを奪えず、後半は辛抱の時間が続いた。後半24分にはDFイが右足を負傷し、新加入の古賀が緊急出場。終盤、立て続けにピンチをつくられたが、GK川口がゴールマウスに立ちはだかり、同28分にDF大井が体を張ってクロスをクリアすると、同31分には古賀が185センチの長身を生かしたヘディングでロングボールを防いだ。
一方で、2戦連続完封負けを喫した7日の山形戦後、今季1得点しか奪えていないセットプレー練習を選手側が直談判するなど、リーグ再開後白星を逃し続けた焦りは当然あった。要望に応えるように13日の非公開練習でCK、試合前日にはFKを行い、蹴り手と受け手の動きを確認。しかし、この日の6本のCKと12本の直接FKからは、即座にゴールに結びつかず、古賀は「リスタート(セットプレー)から1発があれば、勝ち点につながる」と悔しがった。
試合後にはフラストレーションのたまったスタンドから怒号が飛んだ。3戦連続無得点の一方で、今季4度目の無失点。改善の余地と策は十分にある。「無失点に抑えられたが100%満足ではない」と川口。選手も当然、気持ちは同じだ。【栗田成芳】



