清水の長谷川健太監督(44)は17日の新潟戦(東北電ス)で前節横浜戦から4選手を入れ替える。FWヨンセン、FW藤本、DF市川、出場停止のDF岩下から、FW永井、MF枝村、DF辻尾、DFボスナーへの変更が濃厚で、16日の最終調整でもこのメンバーでセットプレーを確認した。

 交代は当初の予定通りだ。長距離移動を伴う中2日の試合の対策もあるが、次戦を含めリーグ戦は残り16試合。すべて固定メンバーで戦うことは不可能に近い。長谷川監督は「イチ(市川)は、ひざの調子もあるので酷使できない。岩下に関しても、もも裏が万全ではない。出場停止がなかったとしても、今回は外そうと思っていた」と説明。先週末には平岡-ボスナーで守備の連係を確認するなど、準備を進めてきた。

 休ませるだけが狙いではない。6試合ぶり先発のFW永井が「ここから先は結果がすべて。どんなに惜しいシーンがあっても一緒。結果にこだわる」。DF辻尾も「自分にとってのチャンス。レギュラーを取り戻したい」と、ベンチの選手を刺激する。

 選手を休ませ、芽生えた競争意識でチームのレベルアップも図る。目の前の新潟を倒すためのプランでもあり、今季を制するプランでもある。【為田聡史】