山形にセレソンが来た~?

 NDソフトスタジアム練習場で7日、2010みやぎチャレンジリーグの東北学院大戦を戦った山形から、ブラジル人練習生のDFジュリオ・セーザル(27)が出場した。左サイドバックで先発し、1ゴール1アシスト。5-0の勝利に一役買った。特にキックの精度には自信を持っている。左CKを2本とも味方に合わせ、ほとんど角度のない位置からのシュートも決めた。視察した小林監督は「ショートパスが丁寧だね」と評価した。

 ポジションは違うが、偶然にもブラジル代表GKと“同姓同名”。同国では一般的な名前のようで本人は「特に気にしていないよ」とニッコリ笑う。5日に来日したばかりだが、ポルトガル語の話せる選手と談笑する一幕もあった。ブラジル人らしい陽気な性格ですっかり溶け込んでいる。

 祖国では強豪インテルナシオナルでプレー。その後、ブルガリア、トルコ、ウクライナ、インドネシアのクラブを渡り歩いた。来日するのは初めてで山形の気候については「寒さ?

 北欧でやってたし、大丈夫」と頼もしい。練習への参加は7日までの予定だったが、今週もプレーする見込みで「山形は守備重視と聞いている。いっぱいアピールしたい」。“セレソン魂”に注目だ。【湯浅知彦】