3月中の全試合中止を決めたJリーグの中止期間がさらに延びる可能性が高まった。15日に都内で、J1とJ2の各クラブ社長が集まった臨時合同実行委員会と理事会が行われた。東日本大震災による被害が深刻な仙台などの現状報告後、再開時期を協議した。前日14日まで4月第1週からの再開を目指す意向もあったが、この日は「それは難しいのでは」という声が圧倒的で「施設が復旧したからすぐ再開するというのはどうか」と被災地を思いやる意見も出た。スタジアム使用不可能なクラブの代替会場での試合開催など特例措置で早期再開を実現させる案も検討されているが、ホームスタジアム開催にこだわる強い声もあった。

 被災地の状況は日々深刻さを増している。福島原発の事故や計画停電など再開に向けた懸念材料も山積している。委員会では再開時期について「ライフラインや交通機関など、ホームタウンの生活が通常レベルに戻ること」という基準を設けた。「復旧の見通しが出てくる可能性もある」(大東チェアマン)として22日に再び委員会を開き、再開時期を検討するが、中止期間が長期になる可能性は十分にある。