Jリーグがアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)対策の「事情聴取」を実施する。中西大介競技・事業統括本部長(46)が12日、日本勢のACL不振が続く現状打破のため、今季の出場4クラブに今後の対策などの聞き取り調査を行うことを明かした。

 今季、日本勢は4クラブ中、東京、柏、名古屋の3クラブが1次リーグ突破を果たしたものの、決勝トーナメント1回戦で全滅。昨季はC大阪のみ8強に進出したが敗退した。07年の浦和、08年にG大阪がアジアの頂点に立って以来、大苦戦を強いられている。

 このため、1次リーグ敗退したG大阪を含む今季の出場4クラブにJリーグのスタッフを派遣。現場、運営、フロントなどから今後の対策や課題、Jリーグへの要求を聞き取り調査し、来季以降の対策に生かしていく意向だ。日程が調整でき次第、実施していく。

 中西本部長は「各クラブの監督さんなどからも希望を聞き、Jリーグとして何ができるのかを考えたい。中東勢などに比べ、リーグの日程の優遇をしていないが、それがどこまでならできるのかなど」と明言。日本勢の反撃のために、リーグ全体で対策に取り組む。