再開前のラストテストマッチは手応えありじゃ~。J2札幌は16日、札幌・宮の沢で北海道教大岩見沢との45分3本の練習試合に臨み、6-1で大勝した。1本目24分には相手ボールを奪ってからの速攻で先制点を決めるなど、攻守の切り替えのスピードが生きた。石崎信弘監督(53)は攻撃面の進化に自信。リーグ再開初戦となる23日湘南戦までの残り1週間で精度を上げ、今季初白星につなげていく。
石崎監督の口から、ようやく、前向きな言葉が出てきた。1本目24分、パスミスからカウンターを受けかけた瞬間に、MF宮沢がボールを奪い返して左サイドをドリブル突破。宮沢の左クロスを最後はFW三上が左足で押し込み、先制点につなげた。攻守の切り替えは、指揮官が口を酸っぱく言い続けてきたことでもあり「(宮沢)裕樹がよく追いかけていた。ああいうプレーを90分出せれば良くなる」と手応えを口にした。
東日本大震災によるリーグ中断期間は、牛歩のような状態が続いた。3日の札幌U-18との慈善試合は、内容こそ評価したものの、結果は高校生相手の1-1ドローだった。9日の札幌大との練習試合は、6-0と結果は出たが「内容が悪すぎる」と一蹴した。その後の練習後は何度も「なかなか前に進まんよ」とぼやいていたが、リーグ再開前最後となるスパーリングで光が見えてきた。
シーズンを通して軸となる選手の見極めもできた。攻撃の核として期待するボランチのブルーノが、2本目10分に右クロスのこぼれ球を頭で押し込み2点目を決めた。「試合に出て、得点を決める。それだけさ」。札幌大との練習試合から2得点1アシスト、計4点に絡んだ助っ人に石崎監督も「ゴール前に出る状況をうまく判断してくれれば、もっといいものが出る」と話した。
Jクラブとの練習試合はできなかったが「攻撃の部分は、自分たちがどうやるかの問題。守備の判断は難しいが、攻撃については心配していない」と不安はない。加えて「ゲームの流れや作り方はできている。これから最後の精度を上げていきたい」と詰めのポイントを挙げた。完敗した開幕戦の愛媛戦から約1カ月。再開初戦、湘南戦までの残り1週間で、昇格を目指せるチームへ生まれ変わる。【永野高輔】




