<J1:横浜3-2福岡>◇第10節◇7日◇日産ス

 横浜の木村和司監督(52)が采配を的中させ、逆転劇を演出した。3試合連続で先発出場していたFW小野を控えに。3日の浦和戦で何もできず、悩んでいた小野をあえて突き放した。翌4日の練習は、浦和戦の先発組は休養重視の軽めのメニュー。それ以外のメンバーで組まれた紅白戦への参加を直訴した小野を、「下手クソは参加させん」と一蹴。小野は悔しさを糧に、この日の試合まで3日間連続の居残りシュート練習。その姿を指揮官は見ていた。

 この日、後半11分から小野をピッチに投入した。直前には耳元で「うまく味方を使え」とアドバイス。仕掛けた後にMF谷口にボールを預け、もらい直して決めた後半32分の同点弾は、その助言通りだった。「1試合で悩むぐらいなら、まだまだ子どもよ。でも今日は素晴らしかった」と木村監督。小野は「監督には『練習からコースを狙え』と言われている。それが生きた」と感謝した。