<ナビスコ杯:磐田2-0福岡>◇1回戦◇5日◇ヤマハ

 連覇を狙う磐田はホームで福岡に快勝した。前半にFW山崎亮平(22)の先制点でリードを奪うと後半18分、ルーキーMF小林裕紀(22)が豪快なミドル弾でプロ初ゴールを奪った。絶対的エース前田を欠きながら、若手の活躍で、連覇に向けて好スタートを切った。

 待ちに待った瞬間が訪れた。後半18分、中盤でボールを奪うと、FW金園がドリブル突破。相手DFにカットされたボールを小林がダイレクトで右足を振り抜き、ゴール左隅に突き刺した。プロ初弾は劣勢ムードを一蹴する強烈なミドルシュート。ゴール直後は、思わずバンザイも飛び出した。小林は「うまくいきすぎでした。でもうれしかったです」と満面の笑みを見せた。

 得点だけにこだわらず、自らのスタイルを貫いてきた。同期入団のルーキー金園やMF山田はリーグ戦序盤にプロ初ゴールを決めて注目を集めた。一方で、ボランチの小林は得点に絡む機会は少なく、派手さがない守備でチームに貢献。今季は新人では唯一、公式戦全9試合にフル出場し、磐田の中盤を支えてきた。「ゴールはチャンスがきたときに決められるように準備だけはしておきます」と話していたように、普段のシュート練習では、意識して際どいコースを狙い、ゴールのイメージをふくらませていた。この日チーム最多タイとなった3本のシュートは全て枠をとらえていた。

 小林は「いつまで『新人』と呼ばれ続けるんだろう」と周囲にこぼしていたこともあった。ルーキーではなく、主力の1人としての自覚が芽生えてきている。昨年は決勝戦をスタンドから観戦し「あそこでサッカーがしたいと思った。今年もこのまま勝ち続けていきたい」。今の磐田に小林は欠かせない。【神谷亮磨】