J2札幌DF岩沼俊介(23)が“鵜(う)飼い風ゲームメーク”で岐阜を攻略する。チームは今日19日、岐阜メモリアルセンター長良川競技場で岐阜と対戦する。石崎信弘監督(53)は守備力に加え、展開力を兼備する岩沼俊介(23)を本来の左サイドバックではなく攻守の中心となるボランチで先発起用する方針だ。09年11月22日、同競技場での岐阜戦でプロ初得点を決めた“長良川男”の巧みな配球で、672日ぶり敵地2連勝を狙う。

 直前調整となった18日のミニゲームは自陣ゴール前で守りを固める“裏方”に専念。働きは地味ながら、後方からチームを動かす戦術眼は石崎監督の評価も高い。「シュン(岩沼)はサイドでも起点になれるしボランチでも展開力がある。前回も良かったよ」。前節横浜FC戦も敗れはしたがボランチとしてカズを封じた。今回は安定した守備に加え、精度の高い左足で、多くの鵜を操る長良川名物「鵜飼い」のように、試合もコントロールする。

 「長良川といえば思い出しますね」。一昨年の11月22日、プロ初得点を決めたのが同競技場だった。そのときは左サイドバックながら積極的な攻撃参加からゴールを決めた。今回はボランチ。中央からミドルシュートのチャンスもふくらむだけに「もう1度、狙いにいきたい」と意気込んだ。

 チームとして最後の敵地2連勝を達成したのも09年8月16日の岐阜戦。これも同じ長良川競技場と験はいい。クラブの敵地通算350号にも残り1点に迫った。「ボランチでもサイドバックでも状況に応じて頭を切り替えて臨む」。相性のいいピッチをフルに生かし、ゴールチャンスをうかがう。【永野高輔】