<J1:磐田2-1清水>◇第25節◇10日◇静岡

 3万516人が集まったエコパスタジアムで強かったのはジュビロだった。好セーブを続ける清水GK山本海人(26)の頭上を越えて前半終了間際、磐田DF駒野友一(30)が2年ぶり直接FKを放り込んだ。後半に入ると左太ももの故障から復帰したFW前田遼一(29)が7月17日の浦和戦以来の9号を放り込んだ。

 絶対に負けられない気持ちがボールに乗り移った。0-0で迎えた前半45分。ペナルティーエリア斜め左45度の位置でFKを獲得すると、DF駒野が右足を振り抜いた。ボールは1度、清水GK山本海にはじかれたがワンバウンドして、そのままゴールに吸い込まれた。9戦ぶりとなる今季2ゴール目をゲット。6日のウズベキスタン戦から中3日で強行出場し待望の先制点を呼び込んだ。

 駒野は「けが人も帰ってきた。ダービーなので大事。まずは勝つことを第一に考えたい」。日本代表に選出され、W杯3次予選を戦ったことで8月16日を最後にオフはない。疲労は蓄積されているが、この日も右サイドで上下動を繰り返し、鋭いクロスで何度もチャンスを作った。「今までも経験していること。疲労のことは深く考えていない」と話していた「鉄人」が大事な一戦で存在感を放った。

 親友・駒野のゴールで6戦ぶりに復帰したエース前田が目覚めた。後半17分、MF山田の絶妙なグラウンダークロスを落ち着いて右足で合わせて、追加点。復帰戦で8試合ぶりのゴールを挙げ、完全復活を証明した。その後は同18分に失点したが、守備陣が体を投げ出して死守。4戦ぶりの勝利でダービーホーム4連勝を飾った。柳下正明監督(51)が「上位に食い込むためには清水戦が大事」と強調していた一戦で勝利。今季の目標でもあるACL出場権獲得に希望を残す、大きな1勝となった。【神谷亮磨】