<J1:清水1-0浦和>◇第26節◇17日◇エコパ

 清水がFW大前元紀(21)の自身初の公式戦3戦連発ゴールで浦和を倒した。荒れたピッチと約3カ月ぶりのデーゲームという厳しい条件がそろう中、リーグ5戦ぶりの勝利。初先発した新外国人MFフレドリック・ユングベリ(34)も足の痛みを押して強行出場し、後半32分までプレーした。

 全神経を右足に集中させた。右サイドをドリブル突破したDF辻尾のクロスを中央で受けた大前が、大仕事をやってのけた。「フリーだったし、落ち着いて決めることだけでした。前半は辻尾くんからのパスを外してしまったんで…」。右ももで丁寧に1トラップし、最後は再び右足のアウトサイドで流し込んだ。

 ピッチは磐田戦同様に芝は荒れ、ボールコントロールに苦戦した。さらに、この日は午後2時からのデーゲーム。高温多湿の悪条件もイレブンを苦しめた。それでも、大前のゴールを演出した辻尾は「後ろでミスをしたらピンチになる。ミスをするんだったら前でと思って、どんどん仕掛けた」と、リスク管理と打開策に徹した。

 移籍後初スタメンのユングベリも魂のプレーを披露した。前戦で痛めていた右つま先の状態が思わしくなかったが、試合前とハーフタイムに痛み止めの注射を打ち強行出場。試合後には右足を引きずりながらも「勝ちロコ」にも初参加し「今までやったことがないからね。痛かったけど、踊れてよかったよ」と笑った。

 この日のエコパは午前中、大雨に見舞われたが試合前には上がり、試合後に再び強い雨が降った。試合中の強い日差しは、残り8戦の光明なのかもしれない。【為田聡史】