山形は29日、5選手を戦力外として発表した。J2で戦う来季は人件費の大幅減が避けられない状況で、ベテランや重傷を負った選手の契約を解除する。

 08年のJ1昇格に尽力したFW古橋達弥(31)も例外ではなかった。C大阪時代の05年、ベストイレブンを獲得。その後も安定した活躍をみせてきた。しかし今年は6月に右太もも二頭筋を肉離れするなど、けがに泣いた。出場も11試合にとどまり、プロ8年目にして初めて無得点に終わった。2000万円を超える年俸も山形ではネックとなり、“0提示”を受けた。

 若手ではFWエルサムニー・オサマ(23)が戦力外になった。スピードあるドリブルは練習から目を引くものがあった。だがグロインペイン症候群に悩み、わずか1年、1試合にも出場することなく山形を去る。【湯浅知彦】