HOTラインで今度こそ勝つ!

 札幌は今日28日、NACK5スタジアム大宮で大宮と対戦する。21日の前節川崎F戦は前半32分にDF日高拓磨(29)、MF岡本賢明(24)、MF高木純平(29)のサイド攻略からゴールが生まれた。今回も3人そろって先発が濃厚。12年札幌が誇る魅惑のイケメントライアングルで、J1復帰初勝利をつかみ取る。

 勢いに乗る3人が、札幌の今季初勝利を演出する。27日の紅白戦は右サイドの高木純、左サイドの岡本が変幻自在にポジションを変えチャンスメーク。背後からサイドバック日高が猛然と攻撃参加するなど、連係に磨きをかけた。「日高さんや純平さんとうまく連係していけば点は取れる」と岡本。動きだけでなくルックスも抜群のホットトリオがリーグ初勝利のキーマンだ。

 21日の前節川崎F戦でも3人の絡みから1ゴールが生まれた。前半32分、岡本のパスを受けた日高の右クロスを高木純が頭でねじ込んだ。石崎監督も「いい形のゴール。ああいう得点が増えてくれば」と評価した。

 3人の活躍は課題の得点力向上に向けたヒントにもなる。今季公式戦8得点中5点がサイドを起点にしたもの。公式戦出場3戦連続アシスト中の日高は「サイドで崩せれば形はできている。続けてチャンスをつくりたい」とHOTラインでの連発を頭に描いた。

 トンネルから抜け出すために必死だ。岡本は24日の練習で右足首を捻挫した。検査の結果、内出血もあったが「ここで休むわけにはいかない」と強行出場。高木純も24日の練習で右膝を負傷したが、リーグ1勝のため体を張って臨む。「相手が嫌がるスペースをついていきたい。待っていたら何も始まらない」。日高も前節川崎F戦はアシストをしたものの後半にハンドを犯し、同点PKの原因をつくってしまった。「とにかく結果を出さないと」。今度こそ勝利につながるHOT弾を決めにいく。

 3人の奮闘もあり、公式戦最近3試合は4得点と得点力も上昇傾向。しかも18日のナビスコ杯鹿島戦からの3点は必ずホットトリオが絡んでいる。

 高木純は「続けて点を取っていきたい」とプロ初の2戦連発を目標に掲げた。札幌がホットな3人を起点に、もっと、も~っと点を取る。【永野高輔】