5月には頼もしい男たちが続々と戻ってきそうだ。右の太ももと膝を痛めていた仙台MF菅井直樹(27)が、3日のアウェー鳥栖戦出場へ準備万端。右ハムストリング肉離れのFW赤嶺真吾(28)は最短で6日ホーム清水戦復帰を目指してリハビリを続け、右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷のDF渡辺広大(25)も今月中の復帰を宣言した。

 4月30日のミニゲームでまずまずの動きを見せた菅井は「そんなにリバウンドもなかった」と、納得の表情だった。次節はJ1初昇格の勢いにあふれる鳥栖。いまだホームでのリーグ戦無敗無失点と、不気味さが漂う。生え抜き組の菅井としては、08年まで仙台でプレーした鳥栖DF磯崎との対戦への思いもある。お互い出場すれば右サイドでのマッチアップが有力。「どっちも特徴とか知ってるし、やりづらいっすよ」と苦笑しつつ「(無敗の)僕らなりの勢いだってある」と頼もしい。

 赤嶺は5月第2週が復帰のメドになりそう。この日はランニングのスピードもグンと上がり、順調な回復をうかがわせた。6日清水戦、12日アウェーG大阪戦について聞かれると「なるべく早くいきたい思いはある」とポツリ。また、今日1日から屋外トレーニングを始める予定の渡辺は「5月中には大丈夫」と力強く言い切った。総合力で首位を死守して、全員の復帰を待つ。【亀山泰宏】