<J1:磐田2-2川崎F>◇第20節◇4日◇ヤマハ

 引き分けに終わったが磐田はFW山崎亮平(23)が川崎F戦の前半43分に今季1号の同点ゴールを決めた。サポートメンバーとしてロンドン五輪開幕直前まで同行していた日本代表とエジプトの準々決勝開始10分前の1発だった。

 重苦しい雰囲気を山崎の一振りで一掃した。前半17分、清水商出身の川崎F・MF風間宏希に中央を崩され先制を許した。その後もボールを支配される展開が続いたが、しぶとくはね返しチャンスを待った。同43分。ゴール中央でパスを受けた山崎が迷わず右足を振り抜き、今季リーグ1号をマーク。札幌FW中山が背負った背番号9を継承した若き点取り屋がついに目覚めた。

 エースナンバー「9」の得点は08年3月のG大阪戦以来、4シーズンぶり。五輪日本代表バックアップメンバーでもある山崎は強い気持ちでピッチに立った。五輪では同代表が予選を1位で突破。直前の英国遠征に参加していた山崎は「チームの一員としてうれしい。次も自信を持って戦ってほしい」。ほぼ同時刻で行われた決勝トーナメントエジプト戦開始10分前に自らも得点し、「同僚」にエールを送った。

 後半はボールを保持して攻め続けた。ハーフタイムに森下仁志監督(39)は「縦に仕掛けながらクロスの選択を多くしていこう」。指揮官の指示が的中した。同30分、右サイドを崩すとDF駒野の低空クロスでオウンゴールを誘発。逆転に成功し、その後も主導権を握った。しかし同37分、カウンターからDFラインの裏を突かれ川崎F・FWレナトに同点ゴールを許した。試合終了間際の45分、MF山田のクロスをDF山本脩が右足で合わせたが得点できず。ホームでしぶとく勝ち点1を積み上げた。【神谷亮磨】