<ナビスコ杯:東京2-0仙台>◇準々決勝◇8日◇味スタ
仙台がクラブ史上初の4強進出を阻まれた。アウェーで東京に屈し、2戦1分け1敗で敗退。DF上本大海(30)とMF関口訓充(26)が先発復帰したが、相手ゴールをこじ開けられなかった。公式戦での黒星は5月26日のリーグ川崎F戦以来。悲願のタイトル獲得へ首位に立つリーグ戦に集中し、11日のアウェー札幌戦で仕切り直す。
セミファイナル進出へ、仙台は頭から勝負に出ていた。左膝のケガから復帰し、4日の横浜戦でベンチ入りを果たしていた上本をスタメンで起用。途中出場が続いていた関口も、左サイドハーフで先発に名前を連ねた。上本が抜群のラインコントロールで全体を押し上げ、関口は自慢の高速ドリブルで左サイドを駆け上がる。前半35分には関口が右足でミドルレンジからゴールを脅かした。ともに故障した5月19日の名古屋戦以来81日ぶりの公式戦先発。そろって「もっと前から相手のボールを奪いにいかないと」と話していた通り、攻撃的な姿勢でチームを引っ張った。
アクシデントは前半38分。ルーズボールに滑り込んだ田村が両手で「×印」を出して交代をアピール。アップも満足にできなかった内山を入れざるを得なくなり、前半41分という予想外に早い時間で交代カードを切る形となった。手倉森誠監督(44)はハーフタイムに「一進一退のゲームだが、じれずにプレーを続けよう。残り45分、全力でゴールを狙っていこう」と鼓舞。後半29分にはウイルソンに代えて奥埜を投入し「4-1-4-1」へとシステムチェンジして打開を図る。しかし36分、浮き球のパスに反応して抜け出した東京の石川に痛恨の先制点を献上した。
39分には朴を下げて中原を投入。2トップに戻し、前線に高さを加えることで2点を狙いにいく姿勢を明確にしたが、1点が遠い。後半ロスタイムには追加点を献上した。シーズン当初、手倉森監督の中では若手の育成も視野に入れていたナビスコ杯。それでも東北にタイトルをもたらしたいという一心から、ケガ人も続出する中で常にその時のベストメンバーを組んで勝利を目指してきた。クラブの歴史を塗り替える快挙はならなかったが、挑み続けた姿勢はリーグ戦へとつながっていくはずだ。



