ユース3兄弟が猛アピールだ!!

 清水は今日8日、天皇杯初戦となるアルテリーヴォ和歌山(関西リーグ1部)との2回戦(アウスタ)に臨む。7日、完全非公開で約1時間半の最終調整を行ったが、中でもそろってメンバー入りが確実となったFW鍋田亜人夢(21)MF柴原誠(20)DF犬飼智也(19)の清水ユースからの生え抜きの3人が「アピールをするためにも結果を残すだけ」と、口をそろえた。

 今季の清水は開幕戦の先発平均年齢が23・2歳と「ヤングエスパルス」の躍進が目立つ。天皇杯初出場の相手に対し、さらに若手の出場機会を与える方針で、8日の予想スタメンは平均22・5歳まで下がりそうだ。

 好機をうかがい続ける「3兄弟」も必死だ。最年長の「長男」FW鍋田は先発が確定。5日のナビスコ杯東京戦ではFW高木俊幸(21)の負傷退場で前半14分から出場。急な出番にも要所で存在感を発揮した。「前回惜しかったシュートを確実に決めること。普段通りにやればできる」と、手応え十分だ。

 「次男」柴原と「三男」犬飼は、雪辱に燃えている。柴原はナビスコ杯鹿島戦でプロデビュー。1アシストを記録するも守備面で課題を残し、その後の出番はなかった。「ずっとアウスタに立ちたかった。燃えてます」。犬飼は浦和戦でリーグ初先発したが、ミスが失点につながった。「前回の分は必ず返さないと」と気合十分だ。格下ながら、年上選手がそろう相手に、Jリーガーのプライドを見せつける。【前田和哉】