清水は18日、左足を痛めて別メニュー調整していたDF李記帝(21)が完全合流した。完全非公開の練習を終えたアフシン・ゴトビ監督(48)は「フルメニューを消化した。あと1日でいけると判断できれば先発もある」と、明日20日のホーム神戸戦での起用を示唆。李も、公開された冒頭15分のウオーミングアップで軽快なダッシュを披露。「少し痛みはあるけど、大丈夫。途中からでもいいから出たい」と、出場へ意欲をみせた。

 李は、開幕から不動の左サイドバックとして27試合に出場。しかし、6日の磐田戦で左足首と左すねを負傷。痛みを抱えながら90分間フル出場したが、試合後は松葉づえを突いて会場を後にした。その後は天皇杯3回戦、ナビスコ杯準決勝第2戦を欠場。「1日でも早く戻りたかった」と治療に専念し、10日後の16日には全体練習に部分合流するなど、早期復帰を果たした。

 神戸戦はベンチスタートが濃厚だが、現在右利きの大前が任されているセットプレーのキッカーとしても、左利きの李がベンチに控えることは力強い。ナビスコ杯札幌戦では直接FKで来日初得点も決めており「良い位置ならチームのために狙っていきたい。セットプレーだけでなく、出場したら左から精度の良いクロスを送りたい」と、力を込めた。【前田和哉】