磐田DFチョ・ビョングク(31)が守備陣の立て直しを図る。24日、午後練習で調整。チョは前節横浜戦で左ももの肉離れが完治せずメンバー外だったが、順調に回復して次節仙台戦で2試合ぶり先発復帰する可能性が出てきた。この日もフルメニューを消化。古巣との対戦に向けて「今は大丈夫。週末まで時間があるので、いいプレーを見せられるように準備したい」と力強く話した。

 4月のアウェー仙台戦では1点リードで迎えた後半ロスタイムのラストプレーで失点。チョがマークしていた仙台FWウイルソンに同点弾を許し、手中に収めかけていた8年ぶりの首位浮上が目の前でこぼれ落ちた。「(ウイルソンは)いい選手なのでしっかり対策を練って守りたい」。今季2桁得点をマークしているブラジル人FWを抑えきるイメージはできている。

 7月の浦和戦で右ひざ内側靱帯(じんたい)を損傷。今月6日の清水戦で実戦復帰したが、翌週の練習中に左もも裏を負傷した。夏以降は戦線離脱を繰り返し、助っ人としての役目を果たせずにいる。本人も「チームの助けになれなくて歯がゆい。今は『またここから始まる』という気持ちでやっている」と再起を誓った。

 チームは3連敗で8位に後退し、3試合で7失点を喫した。上位再浮上を目指すためには「勝たないといけない試合」。仙台を知り尽くすストッパーがチームの悪い流れを断ち切る。【神谷亮磨】