磐田DF宮崎智彦(26)が4戦ぶりの先発出場に意欲を見せた。チームは22日、次節のアウェー大宮戦へ完全非公開で調整。右膝靱帯(じんたい)損傷で約2週間離脱していた宮崎は、21日に全体練習に復帰。合流初日が26歳の誕生日だったこともあり「うれしいですね。足はもう大丈夫」と笑顔で話した。

 今季は左サイドバックとしてここまで25試合に出場している。昨季は同ポジションでスタメンに定着した選手はなく、他チームから標的にされるケースも少なくなかった。左サイドのスペシャリストと期待されて加入した宮崎は、持ち前の正確なキックを武器にリーグ序盤から先発に定着。チームの弱点とされていた位置で欠かせない存在になった。

 欠場したここ3試合は「自分と置き換えて見ていた」と、主力としての自覚も芽生えている。チームは現在、リーグ7戦未勝利(2分け5敗)でJ1残留も確定していない。宮崎は「シュートを打ち切れていないこともあるし、もっと貪欲にゴールを目指してもいい。その気持ちを試合で表現できたら」と力を込めた。

 大宮戦で引き分け以上なら残留は決まるが、勝ち点3を奪うことしか考えていない。21日には選手全員で決起集会を行った。宮崎は「最近勝てていないのでアウェーでも勝ちたい。チームに迷惑をかけた分、残りの試合で挽回します」。一致団結したチームに頼れるサイドアタッカーが戻ってくる。【神谷亮磨】