崖っぷちのガンバを返り討ちにする!!

 磐田は28日、12月1日の最終節へ向けて午前練習で調整した。ホームに迎えるG大阪は現在16位。いまだにJ1残留を確定していないことで、この日までに前売りチケット約1万6000枚が完売。08年の入れ替え戦仙台戦以来、約4年ぶりにヤマハが満員になる。試合はNHK総合で生中継されることも決まった。クラブ担当者は「サッカー界全体が注目している一戦です。ジュビロとしても今までやってきたことを見せられるチャンスだと思います」と話した。

 厳戒態勢を敷くことになった。当日は常勤の警備員に加え、屈強な現役プロレスラーを含む「特別警護隊」約10人がサポーター前に配置されることになった。普段は磐田応援団が陣取るスタンドのホームエリアもガンバサポーターで埋まるのは確実。ホーム戦がアウェーの雰囲気になることも予想される。

 置かれた立場は異なるが、磐田も負けられない。現在チームは8戦勝利なし(2分け6敗)で約2カ月間白星から遠ざかっている。前節にG大阪が引き分けたことで今季のJ1残留が決まったが、相変わらずの足踏み状態だ。12月15日に再開される天皇杯に弾みをつけるためにも大事な一戦。MF山田大記(23)は「自分たちと関係ない部分で注目されているけれど、僕らも勝たなければいけない。気持ちで相手を上回りたい」と力を込めた。目の前の試合に全力を尽くすことがプロの使命。ただの“消化試合”にするつもりはない。【神谷亮磨】