古田が海外に挑戦!

 J2札幌のMF古田寛幸(21)が、デンマーク1部ブロンビーのトライアウト参加を検討していることが8日、分かった。今季は札幌でのプレーを最優先に考えているが、将来的な海外移籍も常に視野に入れてきた。その第1歩が今オフを利用してのトライアウト参加。アピールが成功し、契約が決まれば、札幌の日本人選手としては初の欧州クラブ移籍となる。

 常にレベルアップの環境を求めるのが、古田イズムだ。札幌では今季も中心戦力と考えているが、本人の強い成長意欲を受け入れ、トライアウトの道筋も並行して探してきた。既に代理人を通して、受け入れ先のブロンビーと交渉中。早ければ週明け14日にも、正式に参加の可否が決定する。

 昨年1月に磐田FW前田がイングランド2部ウェストハム、DF駒野がベルギー1部シント・トライデルのトライアウトに参加も、契約には至らなかった。参加が即移籍につながるものではないが、欧州リーグは今月末まで移籍ウインドーが開いており、クラブ間での交渉がまとまれば、札幌の日本人選手初の海外移籍が実現する可能性もある。

 交渉中のブロンビーは、デンマークの名門クラブ。元同国代表のミカエル、ブライアンのラウドルップ兄弟や、GKシュマイケルを輩出し、W杯南アフリカ大会同代表のFWロンメダールも在籍している。デンマークリーグは、ドイツ、スペイン、イングランド、イタリアなどに比べると知名度は低いが、同クラブからビッグクラブに移籍するケースもあり、飛躍の第1歩とするには絶好の環境といえる。

 古田はプロ入り後、将来のビジョンを自ら設定。J1昇格の次は海外移籍、A代表入りを視野に入れていた。昨季はJ2に降格した責任を強く感じており、今季は札幌に残ってプレーすることが最優先。今回のトライアウトは、あくまで選手として可能性を広げるためのアピールチャンスとして検討している。札幌も古田移籍となれば大きな痛手だが、ここをステップに海外で成長し、将来A代表として活躍するようになればサポーターの夢は膨らむ。

 昨季は28試合でチーム最多4ゴールを挙げ、札幌の中心選手に成長した。貪欲な21歳。あくなきチャレンジ人生を、終わらせるつもりは毛頭ない。

 ◆古田寛幸(ふるた・ひろゆき)1991年(平3)5月23日、札幌市生まれ。札幌東川下サッカースポーツ少年団から札幌ユースU-15を経て、07年に同U-18入り。U-15からU-19まで世代別日本代表。09年8月2日のJ2・C大阪戦でJデビュー。10年5月30日の同富山戦で初得点。Jリーグ通算104試合13得点。170センチ、64キロ。家族は両親と兄。左利き。