<ACL:仙台1-2江蘇舜天>◇1次リーグE組◇1日◇仙台スタジアム

 最終戦が行われ、仙台は2位以内に入れず決勝トーナメントに進めなかった。ホームで江蘇舜天(中国)に敗れ勝ち点6で最下位に終わった

 手倉森誠監督(45)の恨み節に無念さがにじんだ。「決勝トーナメントを決める試合でジャッジで難しくされた。それがACLの難しさだが、憤りと悔しさを感じる」。後半ロスタイムにFW赤嶺を倒したDF任航が一発退場。エリア内で倒されたようにも見えたが、判定はFK。それまでもカードが出るタイミングなどで、ウズベキスタン人の主審にイライラを募らせていた。赤嶺は“PK”の場面について「分からない」と口をつぐみつつ「レベルが低いのか高いのかは分からないけど、基準は明らかに違う」と苦笑交じりに振り返った。

 アジアを勝ち抜くには、さまざまな困難を乗り越えるたくましさが必要。MF武藤は「高さや強さはJリーグとは別次元。悔しさを晴らすためにも、また出たい」と話し、若手は貴重な経験を積んだ。4月27日に母朝子さんを亡くした手倉森監督は「勝利を届けたかった。ここでの成長をリーグでのタイトルにつなげて、母親にプレゼントできれば」と誓った。リベンジのチャンスを得るためにも、波に乗り切れていないリーグ戦に集中し、ここから巻き返しを狙う。