<J1:名古屋0-2仙台>◇第10節◇6日◇豊田ス
有言実行、逆襲の5月が始まった。仙台がアウェーで名古屋に快勝した。前半28分にMF角田誠(29)のドンピシャヘッドで先制。後半13分にはFW柳沢敦(35)が今季リーグ戦初ゴールとなる追加点を奪った。いずれもカウンターからの鮮やかなサイド攻撃。本来の持ち味を随所に取り戻し、巻き返しの予感漂う1勝となった。
らしさが詰まった先制ゴールだった。個の力で勝る名古屋に押し込まれる展開が続いていた前半28分。クリアボールを中央で拾った赤嶺が右へ展開。無人のサイドを駆け上がった太田のクロスを角田が完璧にたたき込んだ。苦しい時間帯を耐え、手数をかけない得意のサイド攻撃で少ないチャンスをものにする。試合の流れから見ても、絵に描いたようなカウンターパンチ。仙台の根幹をなす堅守速攻サッカーの面目躍如だった。
角田にとっては古巣への強烈な恩返し。さらにこの日の髪形は名古屋DF闘莉王の代名詞とも言えるちょんまげスタイルだった。キャンプ中には「闘莉王!」と連呼しながらヘディング練習をしていたこともあったベガルタの闘将。対峙(たいじ)した“本家”の魂が乗り移っていたのか定かではないが、お株を奪う攻撃参加から一発で仕留めた。
後半13分には右サイドをえぐった太田のパスを受けた梁のクロスに、柳沢が鮮やかなダイビングヘッド。これでJ1で得点を記録したシーズン数が「16」となり、並んでいた元日本代表FW中山雅史氏らを抜いて単独トップに躍り出るメモリアル弾だった。
その後は何度も名古屋のシュートがポストをたたくなど猛攻を受けたが、GK林を中心に必死のディフェンスで守りきった。今季リーグ戦9試合目にして初完封。次節は昨季仙台に負けたのを最後に21戦不敗とJ1記録を更新中の首位大宮。勢いのままに、かつて仙台も率いたベルデニック監督に待ったをかける。



