磐田は15日、さいたま市内でリーグ首位の大宮と練習試合(45分×3本)を行った。関塚隆監督(52)の指揮となり初のJクラブとの対戦。1-2で惜敗したが、和歌山キャンプから積み重ねてきた裏への飛び出しや少ないタッチ数での縦への攻撃を披露した。リーグ17位と低迷するチームは、7月からの巻き返しに準備が整いつつある。
1本目は両チームとも主力中心だった。MF山田大記(24)が「テンポよく」と声をかけ、各自が1タッチで前へ前へとパスを通す。MF松浦拓弥(24)FW山崎亮平(24)がゴール前にボールを持ち込み相手を脅かした。決定機で決めきれない流れの中、32分と38分に高い位置でボールを奪われ失点した。
しかし、3本目では、14分にFW金園英学(24)がMF小林裕紀(24)の縦パスに飛び出しゴール。1-2で惜敗も、和歌山キャンプから掲げた縦への速い攻撃は、リーグ最少失点で首位に立つ大宮相手に発揮できた。
大宮GK北野貴之(30)は「速いカウンターの攻めの意識を感じたし、攻守の切り替えの速さがついていた。17位にいるチームではないと思うし、巻き返してくる」と関塚ジュビロを警戒した。以前に増して縦パスが入り、ペナルティーエリア内でも細かいパスをつなぎ相手を崩した。しかし、最後の精度に課題が残った。逆に大宮は磐田のミスを逃さず得点につなげ、首位の底力を見せた。
松浦は「最後の精度を高めていかないと。これが17位にいる現状。そこを脱却するには、1つ1つのチャンスをものにしていくことしかない。あとはどれだけ勝ち点を取れるか」と振り返った。関塚監督は「今のところで、大宮と試合ができたのは貴重だった。見えてきたものをしっかりと次に積み上げていきたい」。
関塚監督が指揮して約半月。前日14日には全選手が、玉川大で「心の教育実践センター」のセミナーを受けた。仲間が支える命綱だけが頼りの状況で、各選手が高さ20メートルの綱渡りに挑むプログラムもあった。ピッチ内外での絆も深まり、関塚ジュビロは着実に進化している。【岩田千代巳】



