<国際親善試合:横浜3-2マンチェスターU>◇23日◇日産ス

 横浜が世界の名門から金星を挙げた。1-2で前半を折り返すも、後半4分にDFファビオ(24)が頭で同点弾。同42分、FW端戸仁(23)のパスからFW藤田祥史(30)が左足で決勝ゴールを奪った。藤田は「スピードだったり、個人の部分では差があった」と言いつつも「チームとして勝てたのは大きい。やってきたことをどれだけやれるかという意味では、いい試合ができた」と胸を張った。

 一方、MF中村にとっては、セルティック時代の06年に直接FKを決めた欧州CL以来のマンU戦だった。前夜から続いていた発熱のため前半20分で交代し、試合途中に帰宅。香川との直接対決も実現しなかった。それでも13分の右CKは緩やかなカーブを描き、惜しくも相手DFに頭でクリアされたが、ゴールの枠を完璧に捉えた。クラブ主催試合では史上最多の6万5372人の観衆の前で、「赤い悪魔」に存在を見せつけた。【由本裕貴】