<天皇杯:川崎F2-0山形>◇4回戦◇20日◇等々力
J2山形が川崎Fに敗れ、10年度以来の8強進出を逃した。最後まで相手陣内に攻め込みながら、J1得点王のFW大久保に2ゴールを奪われ敗退。3年前の4回戦と同じ会場で川崎Fを撃破した再現はならなかった。
直近のリーグ戦と変わらないベストメンバーの川崎F相手に、1歩も引かない戦いを見せた。鍛え上げてきた前線からのプレスで高い位置でボールを奪い、13、30分には中島がゴールを狙う。32分にはボムヨン、中島がワンタッチでつなぎ、最後は宮阪がシュート。内容ではJ1で上位争いする相手を圧倒した。
攻め込む山形の前に立ちはだかったのは、最も警戒していた川崎FエースFW大久保だった。高校時代にも対戦経験があるDF西河は「一瞬のスピードは昔から変わらない。どこからでもシュートを狙ってくる」。完全に封じていたが、44分にスルーパスからDFラインを破られ失点。J1得点王は、一瞬のスキを見逃してはくれなかった。
一丸となって敵地・等々力に乗り込んできた。18日のミーティングで、奥野監督が選手に今季限りでの退任を伝えた。指揮官、スタッフ、選手の思いは1つ。「このメンバーで、できるだけ長くやりたい」。しかも相手は奥野監督と相馬ヘッドコーチの古巣。因縁の等々力で終わるわけにはいかない-。12月22日の準々決勝進出を目指し、後半も球際で競り勝ち続けた。
3回戦の浦和戦と同じように攻め続けたが、この日はゴールをこじ開けられなかった。10分に万代がシュートを放つもクロスバー。逆に32分、再び大久保にゴールを奪われて突き放されると、40分にボムヨンが2枚目の警告で退場となり万事休す。J1と互角に渡り合えることを証明したが、天皇杯の戦いは幕を閉じた。【鹿野雄太】



