J2札幌が、来季の専属フィジオセラピスト(理学療法士=PT)として、ブラジルのブラガンチーノで担当していたデ・ソウザ・セウソ・ヒカルド氏(34)と25日、仮契約した。リハビリを専門に担当するスタッフで、鹿島、新潟などJ1複数クラブで配置しているが、札幌では初の専属契約となる。

 J1昇格へ、新たなメディカルスタッフを“補強”した。負傷者の迅速な復帰や、再負傷を回避するために置く役職で、選手のコンディションや心理面のケアにも携わる。三上大勝GM(42)は「ケガに強いチームにするため。より充実した体制で来季に備えたい」と狙いを説明した。

 札幌の負傷者は、ドクターの診察を受け、トレーナーがケアし、フィジカルコーチが強化するという体制だった。来季PTが加わることで、トレーナーとフィジカルコーチの間に入り、専門の知識を生かして状況に応じたリハビリを考えていく。負傷明けの選手の体を、フィジカルコーチのトレーニングに対応できるように戻す立場になる。

 今季はMF河合、古田ら主力組が負傷部位を再負傷するなど、完全復帰に時間を要すケースがあった。負傷は仕方ない面もあるが、その後の備えを万全に整え、シーズンを通したチーム力の維持に努めていく。【永野高輔】